インド占星術は、人生を「整える」ための占いです

インド占星術のホロスコープを読み解くインド人占星術師

占いというと、「この先どうなるのか」「良いのか、悪いのか」をはっきり知るためのもの、という印象を持つ方も多いかもしれません。

けれど、インド占星術は未来を一つに決めつける占いではありません。
生まれた瞬間のホロスコープをもとに、人生全体の構造と流れを読み取る占いです。

私は鑑定の中で、「こうなります」と断言するよりも、「今はこういう質の時間に入っています」「このテーマが浮かびやすい時期ですね」といった伝え方をします。
それは、人生には選択の余地があり、星はその選択を縛るものではないと考えているからです。

目次

インド占星術が重視する「全体を見る視点」

ラグナを軸に、人生の土台を読む

インド占星術では、一つの星や星座だけで性格や運命を判断することはありません。
特に重視されるのが、ラグナ(出生時の東の地平線)です。

ラグナは、その人の人生の土台や現実との向き合い方を示します。
考える前にどう反応しやすいのか、どんな方向へ人生が展開しやすいのかといった「基本姿勢」が、ここに表れます。

次に月は心の反応や無意識のクセ、太陽は人生を通して育てていくテーマを表します。
この優先順位は、太陽を中心に読むことの多い西洋占星術とは大きく異なる点です。

また、〇〇星座よりも、1~12のハウスを重んじるのもインド占星術の特徴です。
ラグナを1ハウスとして時計回りに9つの惑星の配置からなる、その人だけのホロスコープを、あらゆる角度から検証して読み解いていきます。

「なぜ同じところでつまずくのか」が構造で見える

ラグナ・月・太陽に加え、12ハウスと9つの惑星配置を重ねて読むことで、「なぜ同じテーマが繰り返されるのか」「なぜ頑張っているのに進みにくいのか」といったことが、出来事ではなく構造として見えてきます。

うまくいかない時期も、それは失敗ではありません。
人生の流れの中に組み込まれた、一つの段階として配置されています。

なぜ「当てる」より「整える」なのか

吉凶はある。でも、単純ではない

インド占星術には、吉星・凶星という考え方があります。
純粋な吉星は木星と金星の2つだけ、月と水星は弱い吉星、残りの惑星は凶星に分類されます。

少し厳しく感じるかもしれませんが、それはインド占星術はカルマの解消を目的とした占星術だからです。

ただし、凶星=不幸という意味ではありません。

凶星は人生を動かし、課題を表面化させる役割を持っています。
同じ配置でも、年齢や環境、意識の向け方によって現れ方は大きく変わります。

ダシャーが教えてくれる「今の生き方」

インド占星術独自のダシャー(運勢年表)では、生涯120年分の運気の流れを見ていきます。
今は拡大しやすい時期なのか、それとも内側を整える時期なのかを知ることで、無理な選択を減らすことができます。

動きにくい時期に自分を責める必要はありません。
流れを知ることで、力の使いどころが自然とわかってきます。

自分を責めるためではなく、理解するために

鑑定後に「理由がわかって安心しました」と言われることがあります。
それは、未来を当てたからではなく、今の自分を構造として理解できたからです。

インド占星術は、人生を評価する占いではありません。今の自分を知り、これからをどう生きるかを静かに確認するための占いです。

星を使って、人生を整え、安心して淡々と日々を過ごす。
これこそが、星を、宇宙を味方につけて生きる、あなただけの人生なのです。

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