ご自身の未来に漠然とした不安や期待を抱くのは自然なことです。
インド占星術は、西洋占星術と異なり、未来予測が比較的容易であるという大きな特徴を持っています。
それを可能にするのが、人生の時間を区切って惑星の影響を見る「ダシャー・システム」です。
120年間のダシャーの流れの中で、多くの方が人生の試練や転機を迎えるのが、土星(シャニ)とラーフ(ドラゴンヘッド)の時期です。
土星はイメージをお持ちだと思いますので、ここでは一般的には知られていない、ラーフ期についてご案内しますね。
土星期とラーフ期:試練の質は全く違います
最初にご案内するのは、同じ「注意すべき時期」でも、土星とラーフでは、人生に与える影響の質が根本的に異なるということです。
🪐 過去を清算する「土星期」
土星期は、過去の行い(カルマ)が表面化し、試練や忍耐が与えられる時期です。
この時期は、外側への抵抗をやめ、自分の内側を見つめる内省の時間を持つことが大切です。
無駄な抵抗をしなければ、カルマの精算が自動的に進み、やがて再生へと向かう道筋が見えやすい時期とも言えます。
🐍 欲望が拡大する「ラーフ期」
これに対して、コントロールが難しいのがラーフ期です。
ラーフとは、太陽と月の軌道上に存在する「影の惑星」であり、際限のない欲望、異質なものへの傾倒を象徴します。
西洋占星術のドラゴン・ヘッドに当たり、ご存じの方も多いでしょう。
ラーフ期に入ると、この欲望のエネルギーが劇的に拡大するため、人は衝動的に行動しやすくなります。
- 地道な生活を送っていた人が、突然物欲や恋愛に暴走し、周囲を驚かせる。
- 「もっと何かを成し遂げたい」という野心が強まり、無計画に大きなリスクを負ってしまう。
まるでアクセルは踏んでいるのに、ブレーキが効きにくい状態になりやすいのです。
ラーフの「爆発的な拡大エネルギー」を活かす3つの実践的な心得
人間の苦しみの元凶は煩悩、つまり果てしない欲望だとされています。
しかし、このラーフの持つ強烈な「拡大・飛躍のエネルギー」を上手に扱えれば、人生を大きく変えるチャンスへと転換できるのです。
社会的な成功やブレイクを果たす人々も、このエネルギーを使いこなしている例がたくさんあります。
湧き上がる欲望の「使い道」を定める
湧き上がる欲望は、個人的な満足(散財や快楽)だけで終わらせず、そのエネルギーを「誰かのため」「社会のため」といった公共性のある目的に方向づけましょう。
ラーフの力は、スケールの大きな目標やプロジェクトの実現にこそ向いています。
欲望の衝動を、価値創造の燃料に変える意識が大切なのです。
「異分野・異文化」への関心はチャンスと捉える
ラーフは海外、異質なもの、常識外れなものとの縁を強めます。
もし、これまで全く興味のなかった分野や、海外のことに急に惹かれ始めたら、それはラーフが示す「新しい道」かもしれません。
全く未知の異文化交流や新しい学びに積極的に飛び込むことで、閉塞感を打ち破り、あなたの人生の可能性を大きく広げることができます。
アンタルダシャーの組み合わせを理解し、戦略を練る
ラーフの力は、マハーダシャー(大周期)のなかにあるアンタルダシャー(副周期)で一緒にいる惑星によって、その現れ方が大きく変わります。これが専門的な攻略の鍵となります。
例えば、ラーフ/金星のアンタルダシャーは、愛や人間関係の拡大を示すため、結婚が起こりやすい時期です。
実際、大谷翔平選手がご結婚を発表されたのも、このラーフ/金星のアンタルダシャーの期間でした。
このように、自分のダシャーの流れを詳しく読み解けば、「いつ、どのテーマ(仕事、結婚、投資など)で拡大のチャンスが訪れるのか」を事前に把握し、戦略的に行動することが可能になります。
あなたのラーフ期はいつ?個別鑑定で戦略を練る
ラーフ期は、正しくその衝動と向き合い、コントロールできれば、人生の飛躍を約束してくれる時期です。
この強大なエネルギーを建設的な方向へ転じるためには、まず「あなたのラーフ期がいつで、どのような特徴を持つのか」を正確に知ることが第一歩です。
ご自身のダシャーの流れとラーフ期のテーマを知りたい方は、まずはLINE公式アカウントにご登録のうえ、お問合せください。
インド占星術であなたの中の宝物を見つけましょう!