インド占星術と西洋占星術は似て非なる占術です。
鑑定では最初に、生年月日・出生時刻・出生地をもとにホロスコープを作成し、生まれ持った性質・ラグナを導き出します。
ラグナはあなたが生まれたときに東の地平線を指していた星座で、その人の本質を表す最も重要なものです。西洋占星術ではアセンダントと呼ばれています。
そのラグナを1ハウスとして、時計回りに12ハウスに分け、惑星を配置したものがホロスコープです。
それは8割近くの方が西洋占星術とは異なる星座となり、自分の本質、強み、運勢の流れなどすべてが覆ります。
どうしてそのようなことが起きるのでしょうか?
これから西洋占星術との違いを簡単にご案内します。
サイデリア方式とトロピカル方式
雑誌の後ろのページに必ずといってよいほど掲載している占い。そのほとんどが西洋占星術の太陽で占っています。
牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座の12星座は、皆さんご存知の通りです。
私は11月生まれなので、ずっと蠍座の欄を見ていたのですが、インド占星術では一つ前の天秤座でした。なぜ星座のずれが生じるのでしょうか?
それは、西洋占星術では春分点を牡羊座の0度を起点と考えるトロピカル方式を使用しているのに対し、インド占星術は、恒星を基準として12星座に30度ずつ割り当てる、サイデリア方式を用いているからです。
サイデリア方式では、太陽の通り道である黄道とのずれが小さくなります。
地球は、歳差運動(首振り運動)によって25,800年で12星座を一周し、約2,150年かけて、春分点が一つの星座を移動します。
72年に1度ずつ反時計回りに移動するので、現在では魚座の6度付近まで近づいています。
30°ー6°=24°のずれが生じるため、西洋占星術では牡羊座の方が、インド占星術では一つ前の魚座になるのです。
ラグナを知って本来の自分に出会う
こう考えると、2020年の冬至に起きた土星と木星のグレートコンジャンクションも、インド占星術では水瓶座ではなく、一つ前の山羊座ということになります。
風の時代ではなく、まだ地の時代ですね。
コロナウィルスの流行が始まったのは、土星が自分の得意なハウスである山羊座に入った2020年からでした。つまり、インド占星術の方がしっくりきます。
新月や満月の位置も、西洋占星術とは異なるので、牡羊座新月の願い事も、インドでは魚座新月の願い事ということになります。
ややこしいですね。
まずはインド占星術と西洋占星術のどちらの星座に自分の性格が近いか、比べてみて下さい。
私は蠍座っぽいところが全く無かったので、天秤座と聞いて、目からウロコでした。
でももっと驚いたのは、ラグナの性質である魚座が、自分そのものだったことです。
あなたも今まで気づかなかった、本来の自分自身をぜひ見つけてください。